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今は夫婦二人で静かに暮らしている。
静かに暮らしているけど、それにしても毎日いろいろなことがあるもんだ。
今までは自分の生活で精一杯だったからニュースなんて見てる暇もなかったとはいえ
大地震から原発事故、食の汚染、子供たちへの被爆と、
そうそう豪雨で現在も被害が拡大中。
どれもとても無関係ではなくなってきている。
自分の住まいが茨城県の南部だから、地震の被害は少なからず被ったし、
原発からはかなり離れているけれど、大気汚染、水の汚染、土壌汚染と
じわりじわりと広がったきた。
稲わらを餌とした肉牛は全国に広がり、スーパーには疑問の食材が並ぶ。
どれも放射能基準を超えていませんというけれど、産地偽装などが一度あれば
もうどれも信用できない。
私たち夫婦はもう60年あまり生きてきて、今低濃度の放射能を被爆しても
じゅうぶん生きたからいいや。すぐには癌になるわけでもないだろうし。。。。
と自分に言い聞かせて地元の新鮮野菜やお魚、お肉を美味しくいただいているが
娘夫婦と孫には水も食材も選んでねと言っている。
産地偽装にあったら、もうしょうがないけど、できるかぎりのことはして欲しい。
しかし、稲わらも、お茶も、魚も。。。。ほとんど全国にまたがるんだろうな。
逃げ場は無いような気がする。
原発のおかげで便利な生活を享受していたおかげで日本は原爆をさらに浴びたような国土になってしまったんだな。
この先若い人たちをどれだけ救えるのか、救えないのか。。。。
たぶん、私は結果を見ることはできない。
何も知らずに、何も考えずにいて、とうとう、放射能いっぱいの街にしてしまってごめんね。
孫娘の笑顔を思い浮かべて謝ってみる。