ひとりごとの部屋

愚痴やなんやら、とりとめなく書き留めています

3.11から1年たった。


テレビでは、今日はきっと1日中震災関連の番組なんだろうな。




あのとき私は茨城県の南部に住んでいて、少し被災した。
古い借家の壁がおちて、屋根瓦はがらがらと大きな音を立てて流れるように落ち続けていた。
縁側のガラス戸は外れて外へ落ちて割れていた。

買い物から急いで戻ったけど家の中にいた2匹の犬のうち
生後1年足らずの子犬が居なくなっていた。
結局2日目に自分で帰ってきてくれた。
水や電気は何日も止まったままだったけれど、夫婦、飼い犬、
娘夫婦に孫と身近の人たちの無事を確認できたので、安堵できた。

後は、ぼちぼちと復旧していくだけだと……。


まず電気が復旧した。灯りが灯って生き返った気分。
縁側のガラス長戸も外れたままなので夜は外気と同じ温度だったっけ。
車の中で夜を明かしたり、コートを着たまま布団に入って眠ったけど、
暖房もついたおかげでもう少し温かく眠れた。


電気がついたのでさっそくテレビをつけたら、
画面には東北や茨城県北部、千葉県の津波の画面が流れ続けた。

そして原発の爆発。。。。


毎日避難している人たちの様子が映る。肉親の安否が分からない人や
夫や妻、子供たちを亡くした人たち。。。

毎日、毎日テレビの前に釘付けになって、涙を流し続けた。
自分のことではないのだけど、私はたいした被害を受けてはいないのだけど、

自分も被害を受けたかのように、テレビの前で心折れて泣きつづけてた。
直りかけていたウツが、あっというまに戻ってきてしまった。

みぞれや雪の舞う寒い寒い町や野を、警察や自衛隊のみなさんが懸命に捜索する姿、
失った家族や家を思って立ち尽くす人たち。


あれから1年が過ぎた。
自分の日常が少しずつ形作られてきたような気がする。
元通りにはならないけれど、それなりの日常だ。


ちょっと前から今日のことを考えただけで憂鬱だった。
テレビやマスコミは、今日に的をしぼってこれでもかと特集を組んでいるんだろうな。
あんまり見たくない。また以前のような悲しくて苦しい気持ちに戻りそうで怖い。

なので昨晩ツタヤでレンタルDVDをたっぷりと借りてきた。


逃げてるんだろうか?私。